★ジュゴンの海とIUCN勧告★

★請願実現を目指して★

IUCN The World Conservation Union (国際自然保護連合)とは79の国家、112の政府機関、807の自然保護団体、33の協力会員、約10000人の科学者をメンバーとする国際組織です。
4年に一度、世界自然保護会議を開催 自然保護に関する決議や勧告が採択されます。2000年ヨルダンのアンマン会議に続き、2004年タイのバンコク会議でも「ジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全」の日本政府への勧告が採択されました。
日本政府は国際的にもこの勧告履行の責務を負っています。





辺野古のサンゴ礁は1998年の大規模な白化現象でダメージを受けましたが、その後再生してきています。
建設予定場所はリーフの内側から外洋にまたがっています。基地計画はサンゴ礁をつぶし、海草藻場も破壊するというとんでもない計画です。






辺野古の海草です。浅瀬の海底に青々と生い茂っています。光合成で育っていきます。
ジュゴンの貴重なご飯となります。
日本政府は辺野古をジュゴンの「生息域の中心」とは認めたがらず、辺野古の海草藻場が失われても、ジュゴンへの影響は少ないと言いたがっているようです。
ウミクサ藻場の面積、ジュゴン発見ポイントの数からいっても、辺野古の重要性はあきらかです。





★基地建設の環境アセスメント★

建設予定場所はリーフの内側から外洋にまたがっています。
基地計画はサンゴ礁をつぶし、海草藻場も破壊するというとんでもない計画です。

公的な大規模建設をする場合、環境アセスメント(環境影響評価)の手続きが行われます。
これは環境への影響の回避、低減のためであり、3年ぐらいかかります。
国際基準では影響が甚大で避けられない場合は、計画の撤回(ゼロ・オプション)を選択肢に入れますが、日本の場合は、今までアセスをはじめたら建設をするということで、計画自体の撤回はありませんでした。
国際基準にのっとった、まともなアセスをしたらこの場所を埋め立てて基地を作るということは考えられません。




事前調査(ボーリング調査、弾性は探査)がアセスとは関係なしに昨年4月からはじめられました。ジュゴンは音や振動に敏感なので、ジュゴンへの影響は避けられません。
事前調査はアセスに含めるべきです。即ちアセスの手続きが終わるまで調査は出来ず、現在の調査は一旦中止しなければならないということです。







また実際ボーリング足場(スパット台船)の脚に取り付けられた底板によるサンゴ被害が出ています。



★世界の宝・ヤンバルの森

沖縄の北部ヤンバルの森はスダジイを優先種とする常緑広葉樹林で、固有種・固有亜種がたくさん生息する世界的にもとても貴重な森です。そしてヤンバルクイナ、ノグチゲラをはじめとする多くの貴重な動・植物が絶滅の危機に瀕しています。7ヶ所の米軍ヘリパット計画は貴重な生物を更に追いつめる無謀な計画です。是非建設計画を環境アセスメントの対象とし保護区の設定をのぞみます。



【参考文献】  『沖縄やんばる 亜熱帯の森』

写真・説明:平良克之 生物解説:伊藤嘉昭  
2,800円  高文研

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★ジュゴンは豊な海の証★

ジュゴンのような大型哺乳類が棲む海は命あふれる豊かな海ということができます。

ジュゴンを守るということは海も山も生態系を丸ごと守るということにつながります。
この美しい海には戦争のための基地ではなく、是非ジュゴンの保護区を作りたいと願います。






           


 ジュゴン保護区を求めて