11月24日:防衛省・外務省交渉
11月28日:環境省&署名提出
場所:各省(東京)


11月24日(木)は防衛省、外務省、11月28日(月)は環境省と「沖縄ジュゴン・辺野古アセス」交渉を行いました。
長い文章ですが、最後まで読んでください。お願いします。

環境省には1万筆を超える署名「2011年パシフィック・ジュゴン年に〜基地ではなくジュゴン保護区を」を提出しました。
これは第3次分で、累計で5万5千筆を超えました。
皆さんのご協力に感謝します。
今回の政府交渉は1年ぶりでした。
4月に予定していた交渉も、3月の東日本大震災による原発事故で流れたためです。
今回の交渉のポイントは3点。

1つは、辺野古アセスの評価書の年内提出についてです。

オスプレイの環境アセスを米国海兵隊が行い、「来年春には調査結果を明らかにすると聞いている」(防衛省)なかでの評価書提出は問題です。
しかも、辺野古アセス裁判で高見沢防衛研修所長の証人喚問が取りざたされている情勢です。

 防衛省は「オスプレイについては評価書で評価する」と明言しました。
「評価書の作業中だから、その内容は言えない」の1点張り。
  「(米海兵隊からはオスプレイのアセスの)協力の要請はない」(防衛省)と言う一方、「評価書でオスプレイを評価する」外務省もこのことは認めました。
沖縄県民をはじめオスプレイ配備に反対する世論が大きいので、評価書の機種の項目に「オスプレイを追加」することでごまかすのか。

環境影響評価法の番人である環境省は「何も聞いていない」とビックリ

日本の役所が沖縄県民の命と生活を守るための影響調査をしないのはオカシイとの批判の前に。

「事実を確認して、何らかの意見を言うことを検討する」(環境省)と蚊帳の外に置かれたことに不満と怒り。
環境省の頑張りに期待したいです。
二つ目は、日米環境管理基準(JEGS)について。
ジュゴンはJEGSで保護する対象になっています。
2008年1月に米国でのジュゴン裁判で
米国防総省は沖縄ジュゴンを保護するプログラムを要求されました。

しかし、JEGSについて協議する日米合同委員会環境分科委員会では2008年以降は議題にすら上がっていません(外務省)。
主務担当である環境省は「議題すら非公開」と頑なな態度。

この事実は、米国防総省が連邦裁判所のジュゴン保護命令を未だに実施していないことを表しています。ゆゆしきことです。

 三つ目は、ジュゴンを種の保存法に種指定することです。
名護市議会で今年6月に上記の意見書が採択されました。

皆さんの協力で、5万5千筆の署名を提出しています。
種の保存法に種指定することは大きな世論となっています。

しかし、環境省は「種指定するにはジュゴンの生態調査が不足し、保護施策がないので無理だ」と自らの責任を棚上げして消極的な姿勢に終始しました。

地元でのジュゴン保護の理解を深める努力をしていることは評価をしますが、より積極的に地元に入り、ジュゴン保護の自主ルールづくりに努力することを求めました。
これが、フィリピンで取り組まれているクリティカル・ハビタットです。
環境省に学習することを求めニュースを手渡しました。
ちゃんぷるニュースの連載記事をご覧ください。

また、ジュゴン保護のため情報交換しているジュゴン保護覚え書き署名国会議(MOU)の東南アジア地域会議にオブザーバー参加したことが明らかにされました。

昨年、SDCCがこの政府間会議にオブザーバー参加したときに、多くの参加国から日本政府に働きかけるように要請されました。
昨年の政府交渉でも再三、参加することを要請してきましたが、環境省がオブザーバー参加を決断したことは大きな意義があります。
来年の第2回署名国会議の参加が期待されます。
今後の情報交換を約束しました。








 2011年政府交渉