IUCN 勧告  




        IUCNでの決議とは?

  2008年10月14日午前10時35分。
国際自然保護連合(IUCN)第4回世界自然保護会議(スペイン・バルセロナ)で、私たち6団体が提案した勧告案が賛成258、反対9、棄権89の多数で採択されました。

会場で勧告案に寄せられた賛同署名96か国1749人の反映だと思います。
沖縄ジュゴン保護は三度目の勧告で、確実に国際世論になりました。

今回の勧告の標題である「2010年国連国際生物多様性年におけるジュゴン保護の促進」に表れています。
2010年名古屋で開催される生物多様性条約第10回締約国会議(議長国・日本政府)にむけて、国連をはじめIUCN、ジュゴン生息域を持つすべての国にジュゴン保護を促進するように勧告しました。
また、新基地建設を進める日米両政府にはジュゴン保護のために共同で環境アセスメントを取り組むようにも勧告しました。

そして移動性野生動物の保護に関する条約(ボン条約)のジュゴン保護覚書に日本をふくむすべてのジュゴン生息国が参加することを勧告したのです。 
ボン条約のジュゴン保護覚書(SDCCによる仮訳)はこちら(PDF)

しかし、日本政府は勧告案採択前の発言「日本政府は既に環境アセスメントに着手している」「日本政府はジュゴンとその生息地の重要性を認識しており、すでに地域住民の意見を取り入れるなどジュゴン保全のための施策を行っている」「提案団体の事実認識の相違ならびに不必要な勧告を含むこの勧告案を支持できない」とウソをつき、採択に棄権しました。
しかし、代議員はそのウソを見破り、勧告案に賛成しました。

国際世論と結び、IUCN勧告の履行を求めて2010年にむけて闘いを広げたいと思っています。






   ジュゴン保護キャンペーンセンター