第4回ジュゴンセミナー概要     


2006年3月25日
第4回ジュゴン連続セミナー
ーフィリピンのジュゴン保護についてー
場所:エル大阪

         ●鳥羽水族館副館長を務める浅野四郎さんのお話の概要です。●
             ★その1★

浅野さんは30年間ジュゴン飼育に携わってこられました。
浅野さんからうかがったフィリピンの、そして世界のジュゴンについてのお話をまとめました。

「ジュゴンを守るためには、ジュゴンを知ることから」とお話しをはじめられる浅野さん。

【ジュゴンについて】

現存する海牛類は、ジュゴン科1種とマナティー科3種です。
マナティーにはアメリカマナティー、アフリカマナティー、アマゾンマナティーの
3種がいます。
ジュゴンとマナティーは尾びれの形で一目で見分けられます。
雨季と乾季のある川などで暮らすマナティーは、浅いところでも泳げるように丸い尾びれを持ち、海に棲むジュゴンは深いところで早く泳げるように、尾びれが二股に分かれた形をしています。

ジュゴン科にはジュゴンの他にステラーカイギュウという大型の海牛がかつて存在していました。
ステラーカイギュウは1741年、ドイツの探検家によってベーリング海峡で発見されましたが、その後肉と油を取るために、どんどん狩られて1768年には最後の1頭も殺され絶滅してしまいました。
ステラーカイギュウの復元図は今までにたくさん、描かれてきたのですが、これは浅野さんが考えられた復元図です。

科学雑誌『Newton』2001年9月号に掲載されています。

ステラーカイギュウの狩りの様子です。
浅野さんが大好きだというこの海牛は絶滅してしまいましたが、ジュゴンのことは、しっかり守っていきましょう。

ジュンイチの顔です。
顔にはたくさんの感覚毛がはえていて、海草に触れると鮮度など状態がわかるそうです。
また体に生えている剛毛は水流を感じるそうです。
口の中の舌のように見えるものは咀嚼板で、これで海草をすりつぶします

ジュゴンの牙を半分に切ったものです。砥石でとぎ、蟻酸にしばらくつけておくと、筋が出てきます。
筋の数が年齢をあらわします。
わかりにくいですが、この牙には27本の筋がみられますので27歳ということになります。