大浦湾モニタリングツアー報告      

2006年 7月8日(土)「じゅごんの里」ツアー1日目
浦島悦子さんのご案内で、名護市東海岸大浦湾沿いの集落をめぐるツアーを開催し、地元の自然、文化、歴史等について学びました。

浦島悦子 名護市三原在住
著書 「豊かな島に基地はいらない」インパクト出版
    「やんばるに暮らす」ふきのとう書房
共著 「ジュゴンの海と沖縄」高文研 など

モニタリングツアーで訪れた二見以北10区
ジュゴンの里の庭で参加者が勢ぞろい。台風もなんのその、いよいよ出発です。

    二見とふたみパーラー

先ず訪れたのは、海沿いにあるパーラーふたみ。
二見は明治維新の後の廃藩置県後、首里の氏族が移住して作った屋取(やーどぅい)部落です。
戦前はたきぎや炭などを中南部に船で送るための集積場になっていたそうです。
ここに行けば店主の照屋さんに、もっと色々なお話を聞くこともできるかもしれません
  店主の照屋さんは、浜で拾ってきた浮きで、植木鉢や郵便受けなど様々なものを作っていらっしゃいました。写真は花鉢とポスト
―二見情話―

沖縄戦のとき、中南部の人々がやんばるに避難して来て、一時山の中は、地元の人々、避難民、日本兵、米兵が入り乱れる状態になりました。
また戦後も名護市東海岸は中南部からの避難民で各集落万単位のひとであふれ、「瀬嵩市」「三原市」のような「市制」が米軍によって一時しかれたとのことです。
地元の人々は避難民に乏しい食料を分け与え、ともに苦しい時代を過ごしました。

避難民が中南部に戻っていくときに、二見の人々への感謝の気持ちをあらわしたのが、二見情話です。
男女の情愛の形をとっていますが、お世話になった二見の人々との別れがたい思いをうたっているのです。

二見情話  作詞:照屋大一(朝敏)
http://gkabudan.ivt.org/~sanshin-w/songs3.htm#6