2012年活動報告  

9月6日~15日:第5回世界自然保護会議その10
済州島・韓国


今回のWCCでは、過去3回のIUCNジュゴン保護勧告/決議の履行を求めるアクションを展開しました。
総会へのmotion(決議提案)はしませんでしたが、カンジョン村の海軍基地建設に係る緊急決議案(Motion181)へのアドバイスをするなど、本会議に参加し、総会最終日185本の決議案採択の投票をしました。

カンジョン村は、WCC会場から7kmほどのところにあり、雨の少ないチェジュ島で唯一米作りができる豊かな村です。
イルカが棲む美しい海は、ユネスコの生物圏保存地域に指定されています。
その海を埋め立てての、海軍基地建設がすでにはじまっています。

総会最終日、多くの議案の採択が残されている中、1時間にも上る議論の後に投票が行われ、政府側は反対多数(棄権も多かった)、NGO側は賛成多数でMotion181は否決されました。
しかし、カンジョン村の基地建設反対の闘いが世界のNGOの支持を得たことは大きな意義がありました。

済州島でも、基地建設による掲経済効果を期待する声もあります。
雇用の問題など、簡単なことではありませんが、自然を守ることが、きっと豊かな地域づくりにつながります。

基地ではなく保護区を!の声を世界に広げましょう。

ZAN