2018年活動報告  

6月30日:じゅごんの里ツアー2日目
集落散策と貝と言葉のミュージアム

第13回じゅごんの里ツアー(6/29〜7/1)は
なんと台風の影響で、大幅にスケジュールが変更になり
2日目の船で大浦湾めぐりはできず、、、残念でした

けれど、3日目の「ジュゴンの古里=大浦湾沿岸の歴史をたどるツアー」を繰り上げて決行
名護市東海岸在住の浦島悦子さんのガイドで
琉球王朝時代からの古い集落(汀間)と
廃藩置県以降に首里士族が入植した新しい集落(三原)を散策


まずは浦島さんからレクチャー




御嶽(ウタキ)の近くには、守護神を招いて祭祀を行う「神アサギ」と称する広場があります
神女達が御嶽へ遙拝したり、神歌を謡ったり、神酒のふるまいを受けたりする場所です







神話的な名残をもつ暮らしが続いていることを感じ
祈りが失われていないのだなぁと思いました

そして「貝と言葉のミュージアム」へ




じゅごんの里の敷地内に今年の3月にオープンした私設資料室です
目の前に瀬嵩浜が広がっています
大浦湾の奥に位置する瀬嵩浜には700種もの貝がゆりあがるそうです
瀬嵩浜でしか拾えない貝もあるそうです
そのゆりあげ貝(打ち上げ貝)が所狭しと展示してありました




貝の専門家の名和さんのお話を聴いています







6億年前から進化せずそのままの形で生き続けている貝
進化しながら生きている貝
今、同じように大浦湾にいるなんて
なんてすごいんでしょう
6億年ですよー



トウカムリのつぶやき…
大浦湾の奥に広がる砂底は、私たちの世界だ
ここでは、私たちが一番大きな殻をもっているからだ
私たちが海草のあいだにすわっているとき
大きなからだの太った動物がゆったりと横切ることもある
彼らのすがたを最近見かけなくなった
わたしたちも、いつのまにか十数個だけになった
それでも、わたしたちは、この入り江を統べていく
そうして、殻になると、大波に乗って瀬嵩浜におもむくこともある
それを抱えたニンゲンが、かつてのように
海に祈りを捧げるときを待っている

はるかかなたの昔から はるかかなたの未来へと
幾百種類の貝殻を 揺り上げ続ける瀬嵩浜

            (冊子 渚の言づて 瀬嵩浜より)

名和さんが言われた
子どもの頃、ふつうに貝拾いをして
貝の名前をおぼえた
今は貝拾いができる浜がほとんどなくなってしまった
その文化も途絶えてしまう
なんとか継いでいきたい…と

大浦湾を自然のままで残したい