ジュゴンとは?

ジュゴンって?ゾウと共通の祖先を持つ哺乳類です。(海牛目ジュゴン科)
沖縄ではジュゴンのことを「ザン、ザンノイオ、」と呼び英語ではDugong、SeaCow(海牛)漢字では「儒艮」と書きます。

ジュゴンの住処:南太平洋からインド洋の熱帯及び亜熱帯の浅海域に生息しています。一般に生息には水温と気温が20度以上の環境が必要とされております。西太平洋における分布域において、沖縄県の周辺海域がジュゴン生息の北限にあたります。
ジュゴンの分布は広い範囲におよびます。しかし生息域が不連続で、沖縄のジュゴンはフィリピン、オーストラリアのジュゴンとは交流がないと考えられています。

ジュゴンの身体:ジュゴンの体長は2,4m〜3,0m、体重は、250〜400kgです。ジュゴンは3〜5分に一度の割り合いで呼吸のために水面に顔を出します。水面では鼻を出し普段は閉じている鼻の穴をガバッと開けて深呼吸します。耳はとても小さく見えにくいのですが、聴覚は大変発達しており、人間の8倍も聞こえると言われています。
ジュゴンのご飯:ジュゴンのエサは海草(うみくさ)です。ワカメなどの海藻類とは異なり陸上の種子植物と同じように花を咲かせ実をつけます。ジュゴンはこの海草を1日に体重の10%以上を食べると考えられており1日の大半は餌を探し食べることと休息することに費やしています。沖縄にはこの海草が全域、特に東側を中心に生育しています。

ジュゴンの寿命:寿命は意外と長く50年〜70年です。意外と長生きではありますが、昔は乱獲もあり、現在では定置網漁に引っかかり死亡したなどの報告があります。現在では海人(うみんちゅ)さえも見ることが出来なくなってきています。

ジュゴンの妊娠:性成熟年齢はオスメスともに8歳から10歳と推定されておりメスの妊娠期間は約14ヶ月で、ジュゴンの子育てには18ヶ月かかると言われています。3〜7年の割合で1度に1頭しか出産せず、一生を通しても5,6頭しか生まないと言われています。絶滅危惧種になったのもうなずけるわけです。

ジュゴンの仲間:ジュゴンの仲間(海牛目)にはマナティーがいます。
マナティーの生息域は西アフリカ、南米や北米であるため、ジュゴンと出会うことはありません。ジュゴンとのもっとも大きな違いは、マナティーは尾が丸くうちわ型をしているのに対し、ジュゴンは鯨と同じような魚型をしています。
他にもステラカイギューがべーリング海に生息していましたが、1760年代に絶滅していまいました。
ステラーカイギュウは体長7mと海牛目の中でもっとも大型の動物でした。
(画像は絶滅したステラーカイギュウ想像図)


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