2007年活動報告  

4月29日:キム・ファンさん出版記念パーティ
場所:京都パレスサイドホテル



絵本「ジュゴンのなみだ」(素人社)の作者キム・ファンさんの出版記念会に参加してきました。(右がキムさんです)

このほど、キムさんの
「サクラ−日本から韓国へとわたったゾウたちの物語−」(学研)が日本児童文学者協会がはじめて主催した「子どものための感動ノンフィクション大賞」最優秀作品に輝きました。
「サクラ」は日韓で同時出版されます。

キムさんには「くちばしのおれたコウノトリ」という著書もありますが、韓国でコウノトリを指す「ファンセ」をもじった「キム・ファンセ」というニックネームもお持ちだそうです。

キムさんは野生動物のことにとてもお詳しく、2003年の12月にSDCCが開催した「ムササビウォッチング」(京都法然院)に来ていただいたり、2004年8月には、宇治川べりのツバメの集団ねぐらの案内をお願いしたりしました。


キムさんは動物が大好きで、動物園の飼育係になる、という夢をお持ちでした。
ところが、国籍条項の壁に阻まれ京都市動物園の飼育係にはなれなかったのです。
そして次に志した獣医の道も朝鮮高級学校卒だったために、閉ざされてしまいました。
それで、お父さんのやっていたクリーニング店を継ぐことにしたのですが、クリーニング屋の免許もなかなか取れず、当時の厚生大臣に推薦状を書いてもらってやっと許可がおりたということです。
「そして私はクリーニング屋のおやじになり3人の子どもが出来ました。クリーニング屋になるのに大臣の推薦状がいる、というそんな思いを子どもたちにさせたくない、だから普通のおやじで黙っているわけにはいかないと思い、書きはじめたのです」

普段着でということだったので、普段着姿で参加したジュゴンちゃんです。
参加の皆さんから「かわいい〜」の声があがっていました。

参加者は、出版関係の方々、動物園関係の方々、豊岡のコウノトリの郷の関係の方々、新聞関係の方々などなど多彩な顔ぶれでした。

キムさんがひとりひとりの紹介をしてくださいました。
参加者全員の名前を覚えていらっしゃるのにはびっくりしました。





会場では「コウノトリの郷」のパンフやコウノトリモビールのキットなどが展示されていました。
ジュゴンのリーフレットや折り紙も置かせて頂きました。
コウノトリの折り紙もなかなかきれいです。

キム・ファンさんは京都新聞で連載記事を筆跡中ですがそのお話のイラストの原画が飾られてありました。
これはキムさんの素敵なパートナーが描かれたイラストです。
イラストに人柄が表れているかわいらしいものでした。
キムさんに贈呈されたコウノトリのぬいぐるみ
このぬいぐるみにはナンバリングがしてあって1番はこのぬいぐるみの作者で、2番がキム・ファンさんに送られたものです。
3番が市長に送られたそうでキム・ファンさんは市長よりエライと司会の方が笑いを誘ってました。

多くの方と交流でき、沖縄のジュゴンについても知っていただくことが出来ました。
SDCCのリーフレットを広めることもできました。

良き出会いを演出してくださったキムさんに感謝します。

  
パーティではプレゼントがあたる抽選会があって、イラストがあたって大喜びのジュゴンちゃん
「サクラ」のブックマークがあたった京都のスタッフ 私にはメモ帳があたりました。
「サクラ」の本に、キムさんのサインもいただきました。