2007年活動報告  

9月22日:環境アセスメント「方法書」学習会
場所:中ノ島公会堂


9月22日(土)大阪市中央公会堂で、アセス「方法書」の学習会を開催しました。
講師の島津康男さんは環境アセスメント学会の常任理事(前会長)さんです。

テーマは「普天間飛行場代替施設の2回目の方法書について」。
3年前のリーフ上案のときに1回目の「方法書」が出ています。
1回目と2回目を比べながら今回の方法書の問題点をお話しいただきました。
1回目の方法書で、島津さんは、
使用機種・ルート・頻度が決まっておらず騒音予測もできない施設配置、排水、危険物の記載がない、埋め立て用の土砂をどこから取ってくるかの記載もない
400ページのうち肝心の調査・予測・評価は25%しかない、などの理由で無意味の判定をされました。

1回目と2回目の間に、環境省が「基本的事項の改正」を行い、自治体などでも代替案の比較を前提とする戦略的アセス導入がはじまっています。
ところが2回目の方法書にそれらはまったく反映されず、改良すべきことが改良さていないということです。
次にSDCCから「SDCCの意見書」の内容をパワーポイントで説明しました。
環境省が絶滅危惧種に指定したジュゴンの保護について本気で考えようという方法書では、まったくありません。


次に大阪女学院の学生さんから、9月のはじめに訪れた沖縄での体験をお話しいただきました。
辺野古では「基地があるから攻撃を受けやすいということが嫌なのではなく、この基地からイラクなどへ戦闘機が飛び、人々を攻撃していることがつらい」ということを聞いた、などお話ししてくれました。
持ってきてくれた映像が、パソコンで映すことができなかったのがとっても残念でした。
ちゃんと取り込めるようにして、次の機会にぜひ映像つきで報告していただけるようにします。

この後みんなで意見交換し、それぞれが意見書を書きました。
10分ぐらいで書いたものなので、短いものですが、たくさんの意見書を出すことは大切です。
ひとり何通出してもいいので、学習会で書いた方もゆっくり時間を取って、再度出していただければいいと思います。
たくさんの意見を沖縄防衛局は無視できないと思います。

今回の学習会は宣伝も行き届かず、参加者はスタッフだけかもと、心配しました(実際少人数でしたが・・・)が、遠く長野市からこの学習会のために来てくださった方、1997年に沖縄でジュゴンと遭遇したというダイバーの方(会員さんになってくださいました)、3回連続で学習会に参加してくださっている方、アセスの勉強がしたくてと初参加の方、いろんな方のご参加で有意義な会にすることができました。
ありがとうございました。

受付はこんな感じで。
じゅごんの里もずくも売れました!