2008年活動報告  

3月14日:米ジュゴン訴訟報告会その1
場所:ドーンセンター(大阪)


3月14日(金)大阪天満橋のドーンセンターで米ジュゴン訴訟報告会」を開催しました。
講師の東恩納琢磨さん(「じゅごんの里」)は、ジュゴン訴訟の原告のひとりです。
琢磨さんのお話の前に、SDCCから昨夏から始まったアセスについてお話ししました。
政府はアセスの手続きをスケジュールどおりに運ぶことができないでいます。
アセスを遅らせることの意味はとても大きいですが、それはジュゴン訴訟に力づけられた環境保護団体や平和団体が力を合わせてがんばった成果だし、世論の力でもあります。
これからもジュゴン訴訟勝利を追い風にがんばりましょう。
いよいよ東恩納さんのお話です。
まずジュゴン訴訟を起こした経緯からです。
琢磨さんは10年前から基地建設の反対運動をなさっています。

「この問題をみんなに伝えることができれば、基地建設を止めることができる」と模索しているうちに、米自然保護団体「アースジャスティス」に出会い、ジュゴンの生息環境を壊す新基地建設は、米国の「国家歴史遺産保存法(NHPA)」に違反しているとの訴訟を起こすことになりました。

当初、米国防総省は「基地を作るのは日本だ」と関与を否定していましたが、裁判を通じて日米共同作業であることを認めました。
これで米国議会でジュゴンのことが取り上げられる可能性が出てきました。

また今年秋に行われる米大統領選挙で民主党が勝利すれば、さらに米国内での活動がやりやすくなりそうです。

また、裁判長は被告の米国防総省に控訴を許しませんでした。
それは「沖縄ジュゴンの状況は一刻の猶予もなく、今決めなければいけない」からです。
控訴することで、時間を稼ぎ先送りすることは許されないのです。

裁判所は米国防総省に対して、判決後90日以内(4/23)までに、「普天間代替施設がジュゴンに及ぼす影響を評価するのに必要な追加情報を説明する文書」の提出を求めています。
基地を作るのは日本政府なので、米裁判所が基地建設を止めることはできません。
しかし、ジュゴンを絶滅させない科学的根拠がなければ、米国はこの基地を使うことができなくなるのです。
昨年9月の報告された大浦湾のアオサンゴについてもお話しいただきました。
アオサンゴといえば、石垣島白保のものが北限のアオサンゴとして有名です。
白保のアオサンゴは5m×5mぐらいのものが、あちこちにたくさんあります。
大浦湾のアオサンゴはさらに北にあるわけですが、50m×30mぐらいの巨大なもので、中に洞窟状の部分があり、形が変化に富んでいるそうです。
そのためか日本に生息するクマノミの6種のうち5種が生息するなど、ダイバーにとってとても魅力的な場所だそうです。

大浦湾のアオサンゴは50×30メートル(琉球新報)
大浦湾 巨大アオサンゴ群落の全体像 速報 (沖縄リーフチェック研究会)


クマノミはイソギンチャクと共生し、場所を移動しないのでどこに何匹いるということを公表し、捕獲されないようにした上でダイバーの集まるスポットにしたいそうです。
ダイバーが集まれば基地問題が広まるし、地元も潤うので地元の人たちの「守ろう」という機運も高まるだろうということです。