2008年活動報告  

6月22日:命どぅ宝 〜辺野古からの想い〜
場所:「風人の家」事務所(大阪)


6月22日、風人の家で開催された「命どぅ宝 〜辺野古からの想い〜」に参加しました。
たっぷり4時間、浦島さんのお話を聞き、交流する集いでした。





会場の風人の家では、エコグッズなども販売されています。

沖縄物産や、浦島さんが沖縄から持ってこられた辺野古支援グッズ。
「私たちが守りたいものは何か」ということで、前半はヤンバルの山と海の自然について話されました。
沖縄本島はイタジイ(スダジイ)という照葉樹が優先種となっている亜熱帯降雨林です。
そこに育つ植物、生息する動物ともに、とても種類が多く、生物多様性が高くなっています。
ただ、種類が多いかわりにひとつひとつの数が少なく、絶滅しやすい状態です。

沖縄では復帰後、大規模事業があいつぎました。ブルドーザーで削り取った山肌からは、大量の赤土が流れていきます。
真水に溶けて真っ赤な水になった赤土が、海に流れ込むと海水の中では沈澱し、おおいかぶさってサンゴを殺すのです。

ダム建設のために、ノグチゲラのすむ太い木を伐っておいて、切り株を木にくくりつけて、そこに営巣させようという試みにはあきれました。
他にすむところがないノグチゲラがそこで営巣すると、「自然を守った」とでもいうのでしょうか。

後半はジュゴンとはどんな生きものかということと、ジュゴンを守る取り組みと、現地の反対運動について。
とてもわかりやすい
パワーポイントで説明してくださいました。

ジュゴンを守るための調査・研究を専門家だけにまかせるのではなく、地元の人間も担おうと、調査チーム・ザンが結成され、ジュゴンのはみ跡(ジュゴンが海草食べた後にできる筋)を調査するチームができているそうです。
調査結果をどのように生かしていくのは、これからの課題ですが、人が集まり始めているという、うれしいお話でした。

生活しながらの反対運動はとっても大変ですが、運動が広がれば、全国から応援に駆けつける人もでてきます。
参加者からも「現地の人だけに押し付けてはいけない。
私も大阪でできることをやります」との声があがりました。

長時間の集いにもかかわらず、みんなとても熱心にお話を聞き、また発言もされていたのが印象的でした。