2009年活動報告  

5月2日:5・2憲法集会in京都
場所:円山音楽堂
(大阪事務所)




5/2 京都の円山音楽堂での5・2憲法集会in京都に参加して来ました。

会場はあふれるほどの人で、約4600人の参加との発表がありました。





後ろまで一杯で、立ち見も…。日差しも強く暑い中、皆さん最後まで真剣に、
でも和やかに参加されていました。







記念講演は瀬戸内寂聴さん。
御歳88とは思えぬお元気そうな講演。
終戦は、幼子を抱えながら中国で暮らす中で迎えられたとの事。
それまで日本が中国に対して行ってきたひどい事を見てきたため、敗戦の夜は、「きっと自分(日本人)は生かしておかれないだろう」と感じ、生涯でも最も恐怖に震えた夜を過ごしたそうです。

(写真が望遠付きじゃないので見難くてすみません)
所が、翌朝家の向いの慰安所を見ると、窓の外に「仇に報いるに、恩をもってなす」(漢文で)との短冊がずらっと並べて貼られているのを目の当たりにして、報復されずに済む安堵感で崩れ落ちたのと同時に、「何故このような国と戦争をしたのか」との思いを強く感じたそうです。

これからの日本も、膨大な国民の税金を使ってジュゴンやサンゴの海を潰し、戦争のための基地を作ってしまってから後々後悔するようなことにならないよう、
しっかり頑張らなければ、と思いました。


スピーチは、昨年ノーベル賞を受賞した益川さん。物理を学んでいた者にはたまらないスピーチです。
でも、この日の益川さんのスピーチが決まったのはノーベル賞受賞が決まる前だそうです。憲法9条京都の会の代表世話人に名を連ねることになりました。

「現行憲法でもソマリマまで行けるのに、これ以上9条を改正して何がしたいのか。交戦権を求めているとしか考えられない。ソマリアにしても、いきなり自衛隊を派遣する前に、海上保安庁の機能拡張など、先に出来ることはまだまだあるはず。戦争を外交の延長線上に考えた場合、戦争による惨禍を考えるならばそれによる犠牲と損害を払うくらいなら譲歩できる部分はたくさんあるはず。」
(「」内、報告者による要約です。)と、非交戦と、外交努力の重要性を説かれていました。

又、60年代のアメリカ(キング牧師の運動とその暗殺)を見、それでも現在の大統領選の結果(オバマ氏の当選)を例に挙げ、「人間は着実に進歩している。日本人も、いざとなれば憲法を守るために立ち上がるはず」と言う思いをこの日の大勢の参加者を前にして、思いを新たにされたと語って下さいました。

神の使いと言われるジュゴン(ザン)を旗印に、先進的な日本の流れを作り上げていければと、お星様にお祈りして、今夜も皆さん

お休みなさい…。