2010年活動報告  

10月4日〜6日:ジュゴン保護覚え書き第1回署名国会議その2
場所:ラディソンホテル:アブダビ(UAE)


10月4日午後からは事務局からの報告と議論が始まりました。
机の配置も教室方式から会議形式に。
2列のコの字型に配置され、参加国は前列に2人ずつ。
オブザーバーのSDCCは後列に座りました。
オブザーバーにもTシャツとエコ・バックを頂きました。
事前のプレスリリースでは、参加人数は90人。参加国は29カ国との発表でした。
実際は、前日の10月3日に署名国18カ国の出席予定が、3カ国が欠席。
10月4日に3カ国(パラオ、セシェール、バヌアツ)が新たに署名をしたので、結局18カ国になりました。
昨日の合計16カ国は誤りでした。
訂正します。

今日も議事にも追加署名が入っています。
まだ増えるようです。
ここで、事務局からジュゴンの生息状況についての報告。

ジュゴン生息国は通過国を含めて48カ国。世界のジュゴンは9万5千頭から10万頭。ペルシャ湾(アラビア湾)、紅海には約7300頭。UAEのブティナ島には1400頭生息しています。

ブティナ島はサンゴ礁のとマングローブでつくられ、
保護区になっていて、残念ながら近づくことができません。
午後からの議事では、議長にUAE、副議長にフィリピンを選出しました。

事務局報告に続いて、議論、採択に入る前に、ヘレン・マーシュ教授(オーストラリア・ジェームスクック大学)から基調公演40分。

テーマは「世界のジュゴンの現状」で、パワーポイントを使って「島しょのジュゴン、とくに沖縄とパラオが危機だ」と語りました。

「調査の時は終わった。行動あるのみ。100頭以下の国々では絶滅の危機」と強く訴えました。私たちの「基地ではなく、ジュゴン保護区」の取り組みの重要性が浮き彫りになりました。
事務局からの報告と提案では今後の署名国会議を2年に一度開催すること、

小規模基金プログラムと進め方について、関係するボン条約やラムサール条約の調査などとの連携などが積極的に議論され、採択されました。