2010年活動報告  

10月4日〜6日:ジュゴン保護覚え書き第1回署名国会議その3
場所:ラディソンホテル:アブダビ(UAE)


10月5日、ジュゴン保護覚え書き第1回署名国会議も2日目。
顔見知りも増えて、冗談も飛び交うようになった。
詳しくはあとで。

今日の会議の議長はフィリピン。
(真ん中の人物)
2日目の議論は、ジュゴンと生息地の保全と管理計画をどのように進めるかの具体的な議論でした。
とりわけ、ジュゴンの生息域が広いので、ジュゴンの生息環境が似通っている海域を5つのブロックに分けることが確認されました。

南西インド洋(10)、北西インド洋(13)、南アジア(5)、東南アジア(12)、太平洋(6)で、日本は東南アジアに分類されました。()内は国数。
共同調査を進めるうえで必ず出てくる課題が、リーダーと資金の問題。
この議論の最中、隣の某国の政府関係者が、こそっと「日本は東南アジアに分類されているよ」と、援助金を活用してリーダーになりたがる日本政府が
今回の会議に参加していないことを気遣う。
日本の国際責任は、米軍基地建設ではなく、海の保護〜ジュゴン保護に使うべきです。

名古屋でのCBD・COP10はそのためにあるのです。

また、各海域での取り組みの報告も順次行われた。
ジュゴンの生息状況と魚網の設置などについて、漁師からの聞き取り調査の報告が続く。

南西インド洋からの報告

南西インド洋に分類された10カ国のジュゴンの関連性について議論が及ぶと、
後列に座っていたマーシュ教授はマイクのある席に近寄って「ジュゴンの遺伝子研究こそが解決方法」と積極的にアドバイスをする。
日本で行ったジュゴンの遺伝子研究の実績を提供すべきではないかとつくづく思いました。
科学力と資金力がある日本への期待度は非常に高い。

2年後に予定される第2回署名国会議には政府代表は参加すべきだと思いました。
議論が活発に続き、エレンさんとカンジャナさんのサイドイベント「ジュゴン保護の課題と現状」は報告にとどまりました。
また、会議出席者全員の記念写真も撮りました。

後列真ん中の右にSDCCスタッフが映っています。