2014年活動報告  

2月14・15日:第1回にじゅうまるプロジェクト
場所:大阪府立大学I-siteなんば(大阪)


にじゅうまるプロジェクトは、COP10で採択された愛知ターゲットを達成するための取り組みで、多くのNGOや企業が参加しています。

2/15-16I-siteなんばカンファレンスルームで開催されたにじゅうまるプロジェクトパートナーズ会合(にじゅうまるCOP1)にSDCCも参加してきました。

15日、米エール大学客員教授パバン・スクデフさんの基調講演

「生態系と生物多様性の経済学の次のステップについて」
  ロビーでは、愛知ターゲット20の目標のパネル展示が。

どれも大切ですが、SDCCとしては、特に注目したいのは、

目標11:少なくとも陸域の17%、海域の10%を保護地域などにより保全する
目標12:絶滅危惧種の絶滅・減少を防止する
目標10:脆弱な生態系への悪影響を最小化する 
  SDCCのブースには、たくさんの方が来てくれて、署名がたくさん集まりました。

「辺野古の埋め立て、ぜったいだめですよね」という方も多かったです。

ジュゴングッズも好評でした。
ジュゴン帽子も大活躍〜
  環境問題にたずさわる方たちが、全国から参加されていました。

ラムネットの花輪さんや、久々にお会いする方たちとの交流も楽しかったです。

2日目は、様々なテーマでの分科会が行われ、分科会13.どうなる?どうする?海の保護地域(目標11) に参加してきました。

講師は、講師の向井宏さん(海の生きものを守る会代表)と安部真理子さん(日本自然保護協会)のおふたり 
まず向井さんから、日本の海について、基本的なお話がありましたが、あらためて、日本の海岸線と海の多様性の高さを認識しました。

今それが、開発や原発事故・原発建設などで、危機にさらされています。
安部さんからは、“海洋保護区とは”海洋保護区というと、そこには絶対入ってはいけない場所のようなイメージがありますが、厳正な保護が求められるコアエリアから生物資源の持続的な利用を行う地帯まで、多くの段階があり、それを組み合わせ、ゾーニングをすることで、円滑に地域を守っていくことができます。
2011年5月に、政府は「日本の海域の8.3%が保護区(MAP)である」と発表しましたが、この数字のほとんどは、漁業制限区域で、管理対象種は礁業種のみであり、生態系・多様性は考慮されません。

今、環境省が重要海域を選定中で、その中から保護区の指定をすることになります。

ここに、NGOや市民の声を反映させることが重要です。
参加者からの発言も交えて、ディスカッション。

豊かな海を未来に手渡すために、多くの人に関心を持ってもらうように工夫していきましょう。
楽しい分科会でした。

向井さん、ジュゴン帽子がお似合いです。
閉会式。

道家哲平さん(IUCN日本委員会事務局長)のまとめ報告を見守るジュゴン。

二百数十名の参加者でにぎわった会合でした。

企画運営された皆さん、参加者の皆さん、お疲れさまでした。

ZAN