2014年活動報告  

9月8日:沖縄防衛局交渉
場所:沖縄防衛局(沖縄)


9月8日(月)名護市長選挙の開票日翌日、沖縄防衛局と交渉を持ちました。
ボーリング調査が強行に進められ、埋め立て変更申請が提出される中での交渉で、多くのマスコミの関心を引きました。

NHK、琉球朝日放送、沖縄タイムス、琉球新報などの記者が早くから防衛局内で我々を待っていたので交渉の狙いを事前レクチュアしました。

交渉は50分。選挙期間中に名護市役所基地対策係と事前の意見交換をふまえての交渉だったので、沖縄防衛局の自治体無視の強引な工事の進め方に怒りを持って臨みました。

日本自然保護協会などが今年5月から2か月間で大浦湾西側でジュゴンの食み跡110本を発見しています。この点をふまえて、沖縄防衛局に環境影響評価書での予測「ジュゴンは辺野古・大浦湾の海草藻場を使っていない」が間違っていたのではないかと追及しました。

沖縄防衛局は事後調査でもジュゴンが大浦湾西側で発見していると報告書を出している。ジュゴンの発見はわずかだと居直り、評価書の予測は誤っていないと強弁しました。
 
海上保安庁が使用している桟橋が海草藻場の上に造られていること、作業ヤードのための先行埋め立て場所には密度の高い海草藻場があることを認めさせたうえで、なぜ、環境監視等委員会で議論しないのか。
沖縄防衛局が作成した評価書の環境保全措置すら実行しないことはおかしいと追及しました。

10月29日には作業ヤードの埋め立て業者決定がされますが、それまでに環境監視等委員会を開き、自らが決めた環境保全措置である海草の移植(これ自体正しいことではないですが)や増殖について議論し実行することを求めました。

沖縄防衛局は埋め立て工事までに、海草の移植や増殖措置を環境監視等委員会で検討して、実施することを約束しました。

また、辺野古ダム周辺やキャンプシュワブにある5か所の文化財保護については、名護市役所の判断(記録保全だけでなく、現地保存)を尊重することも確認しました。

沖縄防衛局交渉はQABでは「ジュゴン保護センター 沖縄防衛局に要請」
 NHKでは「ジュゴン保護で防衛局に要請」
 沖縄タイムスでは「ジュゴン生息域 国に保全を求める 自然保護団体」


琉球新報では「保護の徹底を 防衛局に要請 ジュゴン保護センター」
などで紹介されています。
交渉参加初メンバーが記念写真を撮ろうと要求したのでやむをえず写真を撮りました。本人は映っていませんが。

 ジュゴンの保護者より