2015年活動報告  

5月31日:辺野古土砂搬出反対 全国連絡協議会
場所:奄美大島市内


5月30日、辺野古の埋め立て用土砂の採取予定地の地域の環境団体など7組織で構成する
土砂搬出阻止に向けて全国連絡協議会の結成会議が開催されました。

会議には、予定地の瀬戸内海、門司、奄美大島の住民団体代表に、
オブザーバーとして、沖縄県議会議員5人、鹿児島県議会議員2人、奄美市議会議員1人、
日本自然保護協会の安部真理子さん、パタゴニア日本支社の方とSDCCも参加しました。



奄美会議代表の大津幸夫さんから「沖縄が変れば日本が変る。
今日は運動をさらに広げるスタートである。皆さん協力をお願い
します。オール沖縄の議員の皆さん、6月議会で条例制定に
努力をお願いします。」と開会の挨拶をされました。

設立会議前に、土砂搬出予定地の代表からの発言と、
沖縄・鹿児島の両県議会から現状報告がありました。

 

播磨灘を守る会の青木敬介さんから「小豆島も大量の土砂が搬出された。基地のための土砂を
運んではいけない」と発言。(青木さんは都合で途中退席された)

環瀬戸内海会議の阿部悦子さんから「ふるさとから辺野古に土砂を持っていくことは、私たちが
加害者になることだ。搬出先で座り込みなど活動したい」と意気込みを話された。

 

門司の環境を考える会の八記久美子さんから「砕石業者も仕事がかかっているため、企業に
砕石ストップとは言いにくい雰囲気との声も。しかし未来の子供たちのために守っていかなければ
ならない」と話された。

奄美の市集落環境対策委員会の栄清安さんから「砕石業者との関連で声をあげにくい状況で
あるが、看板を掲げたことで集落の中で表面化した。死の海と言われて悲しく、悔しくて涙が出た。
行政の反応の鈍さを感じた」と話された。



沖縄県議の仲村未央議員から「今日視察して、県議会側も新たな視点を与えられた。
受入れ側の私達は、辺野古に基地を造らせないという思いを強く感じた。
外来種を持ち込ませないための防護として県条例の制定を検討中です。
皆さんの地域の環境を守ることが、辺野古に基地を造らせないことに
つながる。一緒に頑張りましょう!」と発言された。



鹿児島県議の柳誠子議員から「行政は、指導してきたというが、いかに指導が
ずさんであるかと問題を指摘した。この全国連絡協議会は大きな取組みである。
奄美の自然を壊して世界自然遺産ができるのかということで、この問題を訴え、
6月議会で取り組んでいく」と発言された。



設立に向け、議長に向井広さんが選出され、大津さんから、
「一粒たりとも故郷の土を戦争に使わせないをスローガンに
互いの交流・連携を強めるため辺野古土砂搬出反対全国連絡
協議会を結成する」と設立趣旨を読上げられました。

続いて、規約の承認、役員の選出が行われ、
顧問に、向井宏さん、青木敬介さん
仮共同代表に、大津幸夫さん、阿部悦子さん
に決まりました。



奄美会議の薗博明さんから「土砂搬出予定地および関連団体は
今日ここに相集い、辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会を結成、
政府に対し辺野古基地計画、土砂搬出計画の即時撤回を強く
訴える」と決議文が読み上げられ、採択されました。

 

選出された顧問と仮共同代表の3人が、がっちり握手。
役員およびオブザーバーの皆さんが記念写真


辺野古土砂搬出反対全国連絡用議会が設立されました。
交流と連携で反対運動がさらに広がる出発点になりました。