2015年活動報告  

9月16日:政府交渉
場所:沖縄防衛局(沖縄)



9月16日、沖縄防衛局と交渉しました。
9月10日の沖縄県交渉につづくものです。
沖縄県交渉では早期の承認取り消し手続き、「聴聞」に入ることと、
辺野古での工事を止めるために名護市と連携して、
辺野古対策課、海岸防災課、水産課など各課が全力で取り組むことを求めました。

翁長知事は14日、取り消し手続きに入る通知を沖縄防衛局に通知し、
28日午後に「意見聴取(聴聞)」をすることを明らかにしました。
この取り消し手続きに入る決定を、7割の県民が支持し、
7割の県民が工事中止を求めていることが明らかになっています。(琉球新報9月16日)

今回の沖縄防衛局交渉では、
まず、
翁長知事の埋立て承認の取り消し手続きをふまえて、民主主義国家として
海底ボーリング調査などを中止すべきことを申し入れました。

 沖縄防衛局は困惑し、答弁資料を探すのに数分かかり、
「精査して対応を検討する」と答えました。

 次に、工事を急ぐ沖縄防衛局が9月11日、14日と立て続けに、
埋立て承認の留意事項に基づく事前協議の申し入れをしています。
沖縄県は「事前協議するにしても精査する資料が整っていない」と対応。
そこで、私たちは沖縄防衛局が環境監視等委員会で
沖縄県との実施設計案の事前協議について議論していないことを追及しました。

留意事項では、環境保全対策などを監視等委員会で議論することが必須だからです。
沖縄防衛局は沖縄県に提出した監視等委員会の議事要旨や資料に保全措置は含まれているから、とりたてて監視等委員会で議論する必要はないと居直りました。

 監視等委員会は昨年5月〜7月の美謝川の河口で発見されたジュゴンの食み跡150本について議論をしていません。また、大浦湾西側での護岸工事がこの海草藻場に大きな影響を与えることは明らかです。
第2回監視等委員会資料「仮設桟橋、岸壁及び工事用仮設道路の設置に係る計画及び環境保全措置の概要」の「2.7.2ジュゴン」p28に図「仮設桟橋・岸壁の設置予定地周辺の海草藻場におけるジュゴンの食み跡確認位置」が掲載されています。

環境保全図書の7章環境保全措置には「事業実施前に移植・移築作業の手順、移植・移築先の環境条件…について専門家等の指導助言を得て、可能な限り工事施工区域外の度応用な環境条件の場所に移植・移築して…」(7-10)と明文化しています。

ジュゴンの食み跡150本もあった海草藻場の保全措置を議論せずに、
環境監視等委員会が実施設計案の事前協議をを了解したのかと追及すると、
沖縄防衛局は監視等委員会で議論していないことを認めました
これは埋立て承認の留意事項の明確な違反です。

事前協議を求められている担当課である沖縄県海岸防災課に
上記の沖縄防衛局交渉の概要を説明し、激励しました。

 ジュゴンの保護者より