2017年活動報告  

2月18日:海の生きものを守るシンポジウム2017
場所:梅小路公園・緑の館(京都)


京都の梅小路公園「緑の館」で開かれた、海の生きものを守るシンポジウム2017に参加しました
失われる沿岸の自然と公共事業〜辺野古・諫早・泡瀬・三陸・湘南〜と題して
それぞれの専門家・研究者からの報告は学びの多いものでした。
興味深く貴重なお話がたくさん聴けましたが、すべては書ききれないので
抜粋して報告します。


最初は、海の生きものを守る会代表の向井宏さんの挨拶で始まり


最初に、佐藤正典(鹿児島大学)さんから「閉め切りから20年の有明海・諫早湾」の講演
日本の海岸はどんどん壊されているが、しかし、今その「環境破壊」が忘れられていないか
そして、残っている自然が危機にさらされている…
諫早湾にもこの海にしかいない生き物が生きている
長い裁判の紆余曲折のなか、諫早問題は終わったと思われているようですが
今、農業者と漁業者の対立だけに注目が集まる
本当の問題「環境破壊」が隠されていく
問題の本質に立ち返って考え直さないといけない、と。


続いて、前川盛治(泡瀬干潟を守る連絡会)さんから「泡瀬干潟の現状と失われたもの」の講演
ミナミコメツキガ二がざわざわ、とっても珍しいウミエラ
世界中で沖縄にしかいないクビレミドロ
世界で2000羽しかいないクロツラヘラサギがやってくる
お話しから本当に豊かな干潟ということが伝わってくる
すでに埋立が進んでいるが(埋め立てで失われたものは計り知れないが、、、)
「あきらめていません、残りを守っていくためにラムサール条約湿地への登録を進めている」とのこと
実現させたい


次に、田中克(舞根森里海研究所)さんから「三陸の森里海のつながりを断絶す巨大防潮堤」の講演
巨大防潮堤でいったい何を守ろうとしているのか…
本当の震災復興とは…
ということをいろいろな視点からのお話しはとても印象深かったです。
自然の力はすごい、海が回復していく姿をみて、人々が元気づけられたこと
子どもたちが海に触れ、たくましくなっていく様子
「森は海の恋人」運動、総合学問としての「森里海連関学」は
今後の取り組みに活かしていける学びがたくさんありました。


そして、安部真理子(日本自然保護協会)さんの「辺野古・大浦湾のサンゴ礁の危機と再生」の講演
辺野古の現状から、IUCN決議をふまえての今後の取り組みを話されました。


最後に、大久保奈弥(東京経済大学)さんから「オリンピックにより開発の危機に晒される相模湾」の講演
オリンピックのために大規模な沿岸開発計画が進められようとしていて、自然が壊されていく
どれだけの税金がつぎ込まれるのか
そして、何が残るのだろう…


まとめで、向井宏さんから「沿岸の危機を守るための提言」
沿岸に対する尊崇・保全意識がほとんどみられない
経済優先・土木優先の発想が大きい
「海はだれのものでもない」
失われていくものにどれだけの価値があるのか知る必要がある
科学研究者は、意識して自然を守ることの重要性を指摘していく必要があると話されました。

どの講演からも「根本」「本質」が問われていると実感し
未来のビジョン、何を目指しているのか
生きるために必要なことは、何が大切かを見つめ直していくことが
今必要なのだと思いました。

とても良いシンポジウムでした

ジュゴン保護キャペーンセンターは

ブースを出させて頂き、新署名を集めました。


販売したジュゴンミニマスコットは完売

ありがとうございました。