2017年活動報告  

6月29日:じゅごんの里ツアー前泊



じゅごんの里ツアー(6/30〜7/2)で、1日早く沖縄へ
一緒に前泊したKさんと、読谷村へ珍道中
のんびり、楽しく、貴重な体験が出来たので報告します

まずはレンタカー屋さんへ、場所がはっきりわからずうろうろしていると
とても親切なバスの運転手さんに出会う
なんだか幸先がいいな〜とにっこり

6月3日に放送されたETV特集「沖縄を叫ぶ〜彫刻家・金城実」を観て、アトリエを訪れたい、彫刻をみたいと思っていたので読谷村へ

アポも取らずに、ご本人がいらしゃったらいいねーと訪問
「こんにちはー」と玄関を入ると、なんと庭のテーブルにご本人が
少し恐縮しながら、ETV特集見ましたとご挨拶すると
「じゃぁ、裏話を聴かせてあげよう」と1時間以上もお話しして下さいました。



お話しの内容は、勉強不足でまだまだ消化しきれず、もっと勉強しなければと思っていますが
大まかな内容を書き留めておきます

ETV特集の放送内容は、ディレクターががんばってくれたと言われました。
金城実さんが、大事な問題だからしっかり理解してくださいと話されたのは
・コザ暴動ではなく、コザ蜂起と金城さんは言う
 蜂起…権力に抗った行動なのだと
・集団自決と集団強制死の違い
 集団自決は軍隊用語、天皇のために玉砕、自ら命を絶つということ
 沖縄の民衆が、天皇のためと自ら命をたったのか、、、
 軍の強制があったのかどうか、、、
 集団自決は、軍の強制がなかったということにしたい、責任を取らない国のあり様があらわれている
・家永裁判(教科書問題) 軍の強制があったかどうかが争われた
 これは集団強制死だったのだ
・靖国裁判を争い続けていること
・今も続く米軍占領、日米地位協定・・・差別ということ
・戦争のとき障がい者はどう扱われか、、、
そんなことを教えてくださいました

金城さんのアトリエを修学旅行生などが訪れます
金城さんは「18歳選挙権の意味がわかるか」と問いかけられます
そのうちに徴兵制がやってくる
高校生たちに話しても危機感がないのが一番心配と

父はお国のために戦死して犬死だと、英霊として祀られているのはおかしいと
靖国裁判を起こし、続けられている。
お母様は、父をないがしろにするのかと反対した
しかし、裁判での金城さんの意見陳述を聴き
「加害者だったのかもしれないね」と話され
それから裁判の原告団の一人として91歳で亡くなるまで
支援してくれたというエピソードも聴かせて下さいました

ちょっと彫刻をみせて頂こうと訪れたところ
貴重なお話を聴くことができてました

こうしたお話を聴くと
沖縄の平和を求めて権力と対峙するすごさをより一層感じます
こうした思いは受け継がれ
今の辺野古での座り込みの闘いにつながっているのですね

差別している側にはない
される側にある、人としての尊さ、優しさ、強さ

どうして差別はなくならないのだろう
何がそうさせているのだろうか
人は弱いものだけど…
その弱さを乗り越える強さ(優しさ)がほしい

彫刻もみせて頂きました

辺野古で闘ってきて、亡くなった方の彫刻です。あと2人造らなくてはと


庭のアトリエです







お話を聴いたあとに観た彫刻は、迫力があり、ひしひしと伝わってくるものがありました


やちむんの里にも行きました
読谷は焼き物でも有名です
素朴であたたかな感じで良いですよ

工房、作業場、住居、販売所と全体がやちむんの里です

登り窯を初めてみました



人間国宝の祖父の跡を継いで3代目の金城さんの工房でカップを購入
オリオンビールを飲んでます
美味しいです〜

伝統や文化ももっと知っていきたいです

ツアー前日のおまけの1日でした