2019年活動報告  

6月28日〜6月30日:第14回 じゅごんの里ツアー
3日目 沖縄愛楽園見学コース


じゅごんの里ツアー3日目は、2つのコースがありました
ここで紹介するのは、浦島悦子さんガイドの沖縄愛楽園見学コースです

美しい海にかこまれた屋我地島にある沖縄愛楽園は
ハンセン病患者の国立療養所でした
このコースでは、差別とは何か、どうして起こるのか、克服するには何が必要か
そんなことを考えたいと思っていました

ハンセン病に対してのすさまじい偏見、差別、迫害…
人が人をどうしてそんなふうにできるのか…
ほんとうは隔離政策など必要なかったのに
国の誤った政策で、多くの方々が苦しめられた
らい予防法が廃止されてからも
人びとの差別は続いている
なぜ?


館内の資料展示室を見学しました

園内を案内してもらいました

愛楽園発祥の地の碑

早田壕 戦争(沖縄戦)は、さらに患者を苦しめました
園内に患者たちが自ら壕を掘り、避難生活を強いられたのです

面会室跡、そのほかにも小学校跡、戦争時の弾痕後などをみました

愛楽園から海を眺める



古民家カフェ喜色でランチ

さとうきびごはんにゆし豆腐
美味しいお料理に、ほっとする

パチリ

浦島さんが教えて下さった内容は、ほんとうに重いものです
まだまだ考え続けなければと思います

2001年熊本地方裁判所は、ハンセン病隔離政策が日本国憲法に違反していた
(人権侵害)と判決を下しました
それは、患者は病気が治ってからも、差別に苦しめられ「人生被害」を受けたから
そこには、差別を増長するような政策があったのです
そして、それに流され偏見をなくせない人たちもいるのです

ハンセン病は、伝染力が弱く隔離は必要ないと広く知らされたはずでした
しかし、患者本人だけでなく、家族までも同様の差別を受け続けているのです

2019年6月29日、私たちが見学する前日です
元患者の家族が国に損害賠償と謝罪を求めた集団訴訟で
熊本地方裁判所は、国の責任を認める判決を下しました
原告561人のほとんどが匿名です。
知れると、差別を受けるから…
終わっていないのです

差別、偏見をなくしたい

人は誰でも心の弱さを持っていると思う
弱い立場におかれた人をさらに追い詰める
その集団心理は怖い
その弱さをどう乗り越えるか
自分がその場に立ったとき、どう動けるか

日々の中で
心を開いて
柔軟さと強さと優しさを学び、鍛えていきたいと思う

また、ゆっくりと訪れたい場所です